2010年太陽光発電の運転状況について
サテライト水戸太陽光発電の昨年1年間の運転データがまとまりました。
運転データを太陽光発電システムのページにアップしました。
キリン取手工場を見学しました
茨城県次世代エネルギーパーク推進協議会の会合が12月14日、キリン取手工場で開催され、環境対策や省エネを積極的に取り組んでいる同工場の視察を行いました。1970年に操業を開始、今年で40年を迎えた同工場は、東京ドーム約5・5個分が入る約26万平方㍍もの敷地面積があり、一部はバスに乗っての見学となりました。
最初に醸造工場施設に入り巨大な仕込み釜や、原料のホップの香りを楽しんだりしながらビール製造工程について説明を聞きました。この仕込み釜1つでアルミ350㍉㍑缶で30万本分を作ることができるそうです。また巨大な円筒形をした発酵タンクは139本あり、ここで約2カ月間 熟成させるとおいしいビールが完成します。またパッケージング工場内も拝見。瓶ビールやアルミ缶はリサイクルのほか、軽量化のためたえず改良されていることを知りました。
またCO2削減の取り組みとして発電燃料を重油から天然ガスに切り替え、排水処理施設では原料かすから発生するメタンガスを使ったバイオガス発電や、電気料金が安い夜間電力を一時的に蓄える大型蓄電池施設、さらに出力20kWhの太陽光発電施設について見学と説明を聞きました。CO2削減が省力化とコスト削減、さらに企業のイメージアップにもつながっていることを体感しました。見学終了後は工場出来たてのビール試飲がありましが、残念ながら当日は車を運転してきたためビールはお預け、とほほ…。
新エネルギーの研究施設見学in大阪・名古屋
サテライト水戸が会員となっている茨城県次世代エネルギーパーク推進協議会の視察研修があり、10月21日から22日まで、大阪、名古屋方面に行ってきました。
県のイベントとあり茨城空港を利用。フライト前に空港屋上の見学エリアに足を運んだところ、隣りの国土交通省東京港航空局百里事務所の屋上に太陽光パネルが乗っているのを発見。同事務所に聞いたところ「新しい庁舎を建てる場合、屋上の緑地対策等が義務づけされているため、太陽光を導入しました」とのこと。モジュールはシャープ製で発電容量は約12kWh。庁舎電力に使用しており建物内には表示装置があるそうです。しかし、空港ターミナルとは別の建物となるため、一般の方は見ることは出来ません、残念…
前置きはこれくらいにして茨城空港から神戸へ。約1時間半で神戸に到着。バスに乗り大阪府池田市にある「産業技術総合研究所関西センター」を訪問。ここで燃料電池について講演と研究施設の見学をしました。
茨城では日立製作所、大阪と言えばパナソニック。その土地柄か電池技術の最先端研究を官民共同で同センターで行っています。現在、市販のハイブリット車の電池はニッケル水素ですが、次世代電池としてリチウムイオン電池が有力視されています。ニッケル水素よりも3倍のエネルギー密度があり、理論的には1回の充電で約500㌔の走行が可能。リチウムイオン電池の素材研究に取り組んでいます。
施設見学では1972年に燃料電池自動車として初めて試験走行したダイハツの軽トラックが展示されていました。荷台には重々しい燃料電池と鉛電池が占拠。最高速度は52㌔、排出されるのは水と空気のみ。38年前の車とありレトロな姿ですが、立派なエコカーです。
次に向かったのが、愛知県常滑市の「あいち臨空新エネルギーパーク」実証研究エリア。2005年に開催された「愛知万博」で各パビリオンの電力として再生可能エネルギーを使用。その施設がそのまま実証研究エリアとして活用されています。発電プラントの中で目を引きつけたのが太陽光発電施設。4種類の太陽光発電があり、モジュール上にレンズをかぶせ太陽光線を集約する「集光式太陽光発電」は、従来型に比べ2倍の出力を生み出しますが、たえず日光がパネルに直角に当たらなけらば発電しないので、架台に太陽を追尾する機能が備わっていました。
また、両面からの光をエネルギーに変換する「両面受太陽光発電」も設置されていました。建材一体型なので手すりやフェンスなどとして活用できるそうです。4種類の太陽光で計360kWhを発電。この電気は近くの常滑浄化センターの電力として供給しています。このほか風力、燃料電池、バイオマスなど、多彩な発電施設を見ることができました。
愛知県は一連の実証研究を産業労働部が担当。燃料電池の研究では、都市ガスを原料とした水素・燃料電池を採用。その理由について県の担当者は、「構造が複雑で部品も多くなり、産業のすそのが広がるため」と説明。新エネルギーを「産業」と位置づけ積極的に取り組んでいるようです。地元・トヨタ自動車も、将来は電気自動車のほか、燃料電池自動車についても実用化を目指しているようです。
また太陽光発電では、中部電力が「メガソーラーたけとよ」(愛知県武豊町、発電出力7.5MW)を来年度に稼働を開始する予定です。
2日間の視察を通して、地域産業と協力しながら、グローバルスタンダードを目指し、新エネルギーの研究・開発にしのぎを削っている実情を垣間見ることができました。
COP10を前に~クワガタを通して生物多様性について学ぶ~
今月18日から名古屋市で開幕する生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)。これに合わせて16日、土浦市にある県霞ケ浦環境科学センターで、国立環境研究所の五箇公一さんによる生物多様性をテーマにした講演が行われました。
地球温暖化とともに最近になって頻繁に出てきた「生物多様性」。これは遺伝子の多様性(同じ種類でもさまざまな遺伝子を持った多種の固体)、種の多様性(チョウ、ハチ、鳥など生物にはいろいろな種類がいる)、群集の多様性(森には昆虫、川には魚など環境が変われば生物も変わる)、生態系の多様性(山、川、海などの自然環境も多様) といった、さまざまな階層の多様性を包括する言葉です。
例えば同じ遺伝を持つチョウのグループと、遺伝的に多彩なチョウのグループが、それぞれ天敵や病気などによる環境ストレスを受けた際には、遺伝的に多彩なチョウの集団の方が個体差などにより生存率は高く、逆に同じ遺伝を持つグループは根絶される危険性があります。また、種の多様性では、動植物や昆虫の種類が多いと食物連鎖の仕組みは複雑になり、一つの種類が絶滅しても、別の食物連鎖のルートが維持され、補食のトップに立つ大型動物が生き延びることが出来ます。多様な遺伝、種類、群生、生態系が備われば、安定した物質循環、エネルギー循環が可能となります。
講演の中で興味をひきつけたのがクワガタムシの話。五箇さんによると、「子どもから大人までクワガタムシやカブトムシなどの甲殻昆虫が大好きな国は日本だけ」と前置きし、1999年に植物防疫法の一部改正で昆虫の輸入が解禁されると、大型のクワガタをペットとして輸入。この結果、「輸出するアジアの山村ではクワガタを捕った収入で家を建て、原産地でクワガタが激減したという話まであります」と述べました。
国内のクワガタは150~500万年をかけて固有に進化してきたものの、輸入によって自然界で起こりえない外来種との交雑が発生。五箇さんは「長い時間をかけて多種、多様に進化してきた日本固有のクワガタが、将来、失われる可能性があります」と、クワガタを通して外来生物の問題を指摘。クワガタのほかにも、繁殖力が強い南米に住むアルゼンチンアリが広島など各地で繁殖が確認され、在来種のアリを駆逐する勢いで増加し、さらに同じ南米原産で猛毒を持つヒアリについても、「ヒアリの毒で人間が死亡するケースもあります。すでに東南アジアで観測されており国内上陸は秒読み段階に入っています」と、生物多様性を破壊する危険な外来種についても紹介しました。
このほか、土浦の上高津地区で里山づくりをしている「NPO法人宍塚の自然と歴史の会」理事長、及川ひろみさんの講演もあり、里山について貴重な話しを聞くことができました。
大盛況の見学会、国内初の電気自動車カーシェアリング
サッカーW杯決勝トーナメント1回戦、対パラグアイに惜しくもPKで敗れたサムライジャパン。TV応援で心身とも疲れた体を引きづりながら翌6月30日、つくば市に出張。
目的は電気自動車(EV)の共同利用(カーシェアリング)の実証実験の見学会。大手商社「伊藤忠商事」が約2億円を投資し、つくば市などと共同で太陽光発電の電力で走る電気自動車の共同利用を5月17日から実施しています。
見学会場は、TX研究学園都市駅近くにあるファミリーマートつくば研究学園店。
店舗屋根には出力10kWの米国製多結晶太陽電池パネル58枚を設置。ここで発電された電気は、いったん店舗わきにある蓄電装置内に送り、装置内のリチウムイオン蓄電池に電気をため込みます。そして店舗駐車場にあるEV用の急速充電器に供給する仕組みになっています。このため、発電しない曇りや夜間でも充電OKです。
最も目を引きつけたのがEV。車種はマツダ「デミオ」の車体を利用。「マツダから無償提供していただきました」(伊藤忠)とあり、全国でデミオのEVが走っているのはつくばのみ。3台のEVが稼働しており、車体カラーのブルーが公用車用、レッドは共同利用の車、グリーンはコンビニ店舗用となっています。
EVは最高速度120㌔。速度は十分ですが、肝心の走行距離は約50㌔とのこと。ガソリン車に比べて極端に走行距離は短いですが、「買い物や市内の足として十分です」(同)との説明がありました。。ちなみに共同利用の料金は、昼間15分当たり¥200、充電器利用が1回¥200。現在、約50名の市民が登録して使っているそうです。
ここから約4㌔離れたガソリンスタンド「伊藤忠エネクス学園東大通りCS店」にも、太陽電池パネルから生み出された電力を使った急速充電器が用意されており、EV利用者は計2カ所で充電できるようになっています。
3年間の実証実験では、常に蓄電池とEV用バッテリー容量を通信回線でモニタリングし、蓄電池の劣化状況を調べながら次世代の蓄電池技術にフィードバックしていくそうです。ちなみに今回の見学には20社、約120名が参加。そのため、ガソリンスタンドへは大型バス4台を使って移動。まさに大人の社会科見学の雰囲気でした。
環境ビジネスへの関心の高さを実感し、蓄電池技術開発の最前線を垣間見ることができた見学会でした。

























