サッカーW杯の熱気が筑波山に ツール・ド・つくば2010参戦日記
6月20日に開催された「ツール・ド・つくば2010 第2回筑波山ヒルクライム」を走ってきました。今年の参加者は、昨年200名を大幅に超える500名がエントリー。自転車ブームの勢いを感じさせる、熱気に包まれた大会となりました。
大会前日の19日は受け付け。つくば市北条の「市民ホールつくばね」で、大切な計測チップと、ゼッケンや資料、観光案内パンフレット等が入ったエコバッグを受け取りました。
駐車場には早くも各社ブースが設置され、自転車関係ではスペシャライズドさんが2台のロードバイクを展示。1台は「TARMAC SL3」。重さはペダル抜きでわずか約6㌔。ヒルクライム御用達のマシーンです(値段はビックリ¥93万)。もう一台は2011年モデル「Allez Comp Compact」。コンポはシマノのNEW105。シフトケーブルが内蔵されハンドル周りはすっきりし、高級バイクのような風格が出ていました。
それと、先導車と大会関係者の車両を担当するトヨタの新車も展示。セキショウさんも高級外車やホンダの車を並べていました。自転車大会にもかかわらず、自動車をドーンと展示してしまうあたりが、クルマ社会・茨城を反映しています。
大会当日の20日は、筑波山は厚い雲に覆われていました。しかし心配していた梅雨空はひと休み。未明に降った雨も早朝までには止み、路面も一部ウェットコンディションのみ。日差しも厚い雲に隠れ、6月としてはベストな気象条件の中でレースはスタート。
参加1カ月前に一度、コースの下見を兼ねて走行していたので、マイペースでペダルを踏みました。しかし、激坂と荒れた路面が続く不動峠付近は、容赦なくエンジン(心臓)に負荷をかけ、心拍数は170後半を推移、悲鳴を上げ続けました。昨夜のサッカーW杯オランダ戦で奮闘した日本代表のように、ひたすらアグレッシブにペダルを踏み続けました。
路面が整備された筑波スカイラインは交通規制のため一般車両はなし。クルマに気兼ねせずに快走にゴール地点を目指しました。途中、補給ポイントが設けられていましたが、タイムレースなのでパス(マラソン大会のように沿道から水の差し入れがあればグッドなのですが…)。風返し峠からゴールのつつじケ丘駐車場までの道のりは、激坂と急カーブの連続。しかし沿道からの声援とトレイルランで坂を涼しげに走って登る女性の姿を見てラストスパート。前回の練習タイム56分を9分短縮の47分でゴール、激坂との死闘にピリオドを打ちました。
ちなみに30歳以上のエントリー186人中、私の順位は121位。トップの方は30分を切るタイム。参加最高年齢の74歳の男性は、私よりも早い42分のタイムをたたき出していました。ニュータイプやジェダイの素質のない私に、そんなタイムは到底ムリ。重力に魂を奪われたオールドタイプは、山を制覇した達成感と充実感で大満足です。
なお、この大会では自分の自転車で山を下ることは出来ません。愛車はトラックに積んでもらい、参加者は路線バスで開会式会場まで戻ります。スタート前にゴール地点まで必要な荷物を運んでもらえるので、サンダルやスニーカー、汗拭きタオル等があるとグットですね。正午からの閉会式で各クラスの表彰とお楽しみ抽選会がありましたが、残念ながら抽選には当たりませんでした、トホホ…