今月18日、つくば市内で茨城県次世代エネルギーパーク推進協議会の会合があり、東京ガスの取り組みについて講演がありました。その中で現在、サテライト水戸シャトルバスの運行ルートになっている県道51号線(水戸・茂木線)で行われているガスパイプライン埋設工事の概要について説明がありました。
この工事は、東日本大震災をきっかけに、首都圏網に埋設されたガスパイプラインをバックアップするため、新たに日立港区に液化天然ガス(LNG)基地を建設。それに伴い日立市から栃木県真岡市まで、新規に全長約90㌔のパイプラインを埋設します。
日立港・第5埠頭に建設中の日立港LNG基地は、専用タンカーが入港可能な桟橋のほか、LNGタンク(23万㌔㍑)1基▽LPガスタンク(5万㌔㍑)1基▽LNG気化設備3基などが設置されます。年間の取扱量は100万㌧。2015年の稼働を目指しています。東京ガスのLNG基地は、扇島と根岸(いずれも神奈川県)、袖ヶ浦(千葉県)の3カ所あり、東京湾以外では初めてのLNG基地。
ガスは化石燃料の中でCO2 の排出量が少なく、地中深くから採掘するシェールガス開発も進み可採年は200年とも言われています。火力発電の燃料のほか家庭用燃料電池「エネファーム」などガスの需要が伸びています。