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野菜と電気を同時に作る、多収穫の植物工場 次世代農業を視察

1月26日、つくば市内で太陽光を発電と農業両方でシェアする畑と、自然光(太陽光)を活用しながら栽培環境を24時間コントロールする植物工場の2カ所を視察しました。


高さ3・5㍍の架台に設置された太陽光パネル

最初の見学場所は、昨年10月に稼働開始したつくば市西高野の「西高野ソーラーシェアリング発電所」。広さ22㌃の畑に発電能力57・9kWの太陽光発電施設を設置。単管パイプを組み合わせ高さ約3・5㍍に太陽光パネル579枚を天日干しのように並べ、農業と発電を両立。パネルの角度は手動で稼働し、日射量が調整できる仕組みに。昨年はパネル下でスイカ、トマト、ナスなどを栽培。DYIで設置したソーラーカルチャー社長の松岡顕さんは、「売電は20年間で計5000万円を見込みでおり、発電による収益を加えて、安心、そして豊かな農業が出来る仕組みを目指しています」とPR。


ハンドルを回すと579枚のパネルが稼働する工夫も


パネル下には小型の12kWパワコンが5台設置

国は昨年度、農地の太陽光発電施設設置の指針をまとめ、条件付きで「太陽光発電OK」に。愛媛県今治市内では稲作に活用するなど、農地の有効活用、さらに新たな農業としてソーラシェアリングへの関心は高まっています。

鉄骨建てのハウスが農研機構の植物光工場

続いて向かったのが、つくば市観音台の農研機構(NARO)の植物工場つくば実証拠点。ここでは鉄筋作りのハウス内で、トマト、キュウリ、パプリカを、土の代わりに養液を使い24時間態勢で栽培。出入り口はエアカーテン。二重三重の扉で害虫や病気をシャットアウト。LANを使った高度な情報処理を行いながら、最適な栽培環境を自動で維持しています。


土の代わりに養液で栽培されるパプリカ

最初に「閉鎖型育苗装置」として密閉した室内で蛍光灯を利用したトマトの苗栽培ルームを視察。LEDの光源もメーカーと試験中との事。すでに育苗装置の技術は確立され、苗を生産するメーカーは同様の装置を使っているそうです。続いて太陽光を用いて夏場の高温対策・低炭素・省力化実証として、茎を垂直にしてトマト、パプリカ、キュウリの栽培を廊下から見学。スタッフの中野明正さんによると、「すべて養液に適した品種をそろえていますが、養液栽培の作物はあまりおいしくありません。ここのではおいしい野菜がたくさん採れように研究をしています」と説明。そのため40もの品種を使って試験栽培しているそうです。なお、キュウリの栽培では多収穫を実現しており、昨年は1年間で41㌧を収穫。「通常よりも8~10倍の収穫量になりました」(中野さん)。
収穫された野菜は「植物工場」ブランドとして、すでに地域のスーパーで販売されています。土のないハウス内で、野菜が育つ様子はSFのような世界でした。


植物工場で生産・収穫された野菜

今回の見学ツアーは、1月25日につくば市役所で開催された第7回つくば3E(環境・エネルギー・経済)フォーラム会議の一環として行われました。サプライズで野菜のお土産もあり、大変おいしい見学会でした 😛

 

 

 

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