ッカーW杯決勝トーナメント1回戦、対パラグアイに惜しくもPKで敗れたサムライジャパン。TV応援で心身とも疲れた体を引きづりながら翌6月30日、つくば市に出張。
目的は電気自動車(EV)の共同利用(カーシェアリング)の実証実験の見学会。大手商社「伊藤忠商事」が約2億円を投資し、つくば市などと共同で太陽光発電の電力で走る電気自動車の共同利用を5月17日から実施しています。
見学会場は、TX研究学園都市駅近くにあるファミリーマートつくば研究学園店。
店舗屋根には出力10kWの米国製多結晶太陽電池パネル58枚を設置。ここで発電された電気は、いったん店舗わきにある蓄電装置内に送り、装置内のリチウムイオン蓄電池に電気をため込みます。そして店舗駐車場にあるEV用の急速充電器に供給する仕組みになっています。このため、発電しない曇りや夜間でも充電OKです。
店舗わきに設置されたパワコン内蔵の蓄電装置、下部の黒い装置が蓄電池
最も目を引きつけたのがEV。車種はマツダ「デミオ」の車体を利用。「マツダから無償提供していただきました」(伊藤忠)とあり、全国でデミオのEVが走っているのはつくばのみ。3台のEVが稼働しており、車体カラーのブルーが公用車用、レッドは共同利用の車、グリーンはコンビニ店舗用となっています。
EVは最高速度120㌔。速度は十分ですが、肝心の走行距離は約50㌔とのこと。ガソリン車に比べて極端に走行距離は短いですが、「買い物や市内の足として十分です」(同)との説明がありました。。ちなみに共同利用の料金は、昼間15分当たり¥200、充電器利用が1回¥200。現在、約50名の市民が登録して使っているそうです。
ここから約4㌔離れたガソリンスタンド「伊藤忠エネクス学園東大通りCS店」にも、太陽電池パネルから生み出された電力を使った急速充電器が用意されており、EV利用者は計2カ所で充電できるようになっています。
3年間の実証実験では、常に蓄電池とEV用バッテリー容量を通信回線でモニタリングし、蓄電池の劣化状況を調べながら次世代の蓄電池技術にフィードバックしていくそうです。ちなみに今回の見学には20社、約120名が参加。そのため、ガソリンスタンドへは大型バス4台を使って移動。まさに大人の社会科見学の雰囲気でした。
環境ビジネスへの関心の高さを実感し、蓄電池技術開発の最前線を垣間見ることができた見学会でした。
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