5月22日、昨年に続いて2度目となる「ツール・ド・さくらがわ」に参戦。今回は100㌔のロングライドにエントリー。昨年は80㌔コースをチョイスしながら痛恨のコースミス。迷走の末、実質的に100㌔を走破するほろ苦いデビューだった。今回はコースから外れないように慎重なライドを心掛けた。
スタート・ゴール地点の桜川市真壁福祉センターで開会式、最多の623人が参加
スタート・ゴール地点は桜川市真壁福祉センター。午前7時15分の開会式を待っていたところ、千葉県北東部を震源とするマグニチュード5.5の地震が発生(桜川市は震度3)。3.11が今も続いていることを痛感する一方、被災地となった茨城県、そして桜川市でサイクルイベントが開催されることに感謝。参加者も最多の623人がエントリー。
午前8時から100㌔コース参加者からスタート、時間を置いて10人ずつ出発
私は午前8時27分に出発。コバンザメのごとく集団走行におじゃましながら筑西市、旧真壁市内を経由。そしていっきに北上してR50パイパスを水戸方面 へ。JR羽黒駅付近を過ぎたところで左折し旧岩瀬町の田園地帯を走行。心配していた天候も午前中は好天で、逆に真夏のような日差しが照りつけ水をこまめに補給。
今回の100㌔コースでは、富谷山(標高365㍍)の林道を車両通行止めにした2カ所のヒルクライムを新設。スタートから約38㌔地点で最初の山岳イベント「入野林道」が出現。勾配は約10%。小刻みに曲がる林道、震災で所々ひび割れた路面が姿を現すため、路面の状況を気にしながらペダリング。1本目の坂を片付けると最初のエイドポイント。冷えたペットボトルとバナナで補給。トイレ完備もうれしかった。
約500㍍の直線の上り坂から始まる「富谷林道」。見上げる坂に気持ちがへこみ
すぐに出発すると2本目の山岳イベント「富谷林道」が登場。いきなり直線約500㍍の激坂が待ち構え、ベテランの参加者ですらバイクを蛇行しながらクリア していた。山林内は日陰でヒンヤリとした空気に包まれるが、S字の上りと約12%の勾配と格闘しながら約2㌔の山道をどうにか制覇。その後はドリフト族が 好むような峠道を一気にダウンヒル。上りでは足よりも両腕を激しく消耗、速度をセーブしながら下降した。
この後は、隣県の栃木県益子町から真岡市に入り小貝川の河川敷を南下。峠を終えてからコース沿いを走る参加者の姿はまばら。私も独りロングライド状態となり体力は徐々に消耗。約70㌔地点に設けられた第2エイドステーションに滑り込むように到着。ここでもスポーツドリンク、バナナでリフレッシュ。休息する参加者も険しい表情を浮かべていた。最後の難関は、100㌔コース用に用意されたゴルフ場に向かう上り坂のみ。ここにきて太股がつるアクシデントに見舞われ、ダンシングをあきらめシッティングでペダルを踏み込む。満タンにしたボトル2本が重く感じられた。どうにか坂を登りきると桜川市を一望できる視界が開け、眼下を走る北関東自動車道を滑空するような感じで気持ちよく坂を下りていった。
最後のゴルフ場の坂をクリアすると高所からの絶景㊨を見ながら下る
オフィシャルの旗が強風でなびく中、参加者が次々とゴール
桜川市内に入ると天候は急変。冷気を含んだ強風が吹き始めたため、自然に集団走行が形成される。旧真壁町の中心街に入るころには、雨を警戒して猛然とラストスパート。そのままゴール。タイムは4時間10分34秒。走行距離は約94㌔だった。どうにか雨に振られずに大会を終えることができた。生きゅうりに味噌を付けたもろきゅうサービスがあり、きゅうり2本をその場で食した。うまかった。参加賞は3㌔のお米、外れなしの抽選会では野菜詰め合わせをゲット。カミさんへのお土産も出来た。
震災のため昨年コース設定された筑波山北部の峰を縦走するパノラマビューコースは使用不可となったが、今回の林道ヒルクライムとパノラマコースが復活すれば、関東屈指のロングライドイベントとなるはず。震災を乗り越えて開催されたサイクルイベントに、確実に復興が進んでいることを実感した。
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